【欅坂46】欅坂書店更新キター! さとしみたいな書店員さんいたら通う!

「REVERSE」は、いろいろ買った石田衣良さんの作品の中から、表紙がかわいくて、読んでみようと先に読み始めた本です。ちょっと想像しづらい話だけど、今の現実ならありそうだなと思うお話なので、どんどん読み進めて、一気に読み終えた感じがあります。石田衣良さんの本の中でも、1位2位を争うぐらい好きです。

 主人公同士が性別を偽ってネットの中でやり取りをするっていうお話で、そのやり取りの中で、恋をしちゃいけない……これ説明がややこしいんですけど、ネット上で女性だと偽っている男性がいて、ネット上で知り合った相手の男性とやり取りしていくうちに恋をしちゃったら、これ同性を好きになるってことになりますよね。そういう葛藤やもどかしさがあったり、実はそのネット上の男性も女性がそう偽っているので、知らず知らずのうちに愛が芽生えていってしまうところとか、なんかすごくリアルだなあって思って。現代ってネットが普及してるから、これって本当にありそうだなと思って。だから続きが気になってしまって、まだ真ん中あたりを読んでいたのに、後ろが気になって最後の方をペラペラ見ちゃったりして(笑)。最後に会おうってなるところが一番ドキドキしました。

私、普通の恋愛小説をあんまり読まないんですよ。読むのもすごく遅いし、あんまり手に取らないんです。でもこういう日常でありそうな中で、ちょっとした恋が生まれていって、ありそうだけどなさそうな、そんな真ん中みたいなお話がすごく心にきました。ハマりました。人は顔じゃない、中身だってよく言うじゃないですか。それも考えさせられましたね。私自身は、SNSで知り合った人に恋に落ちて会うなんて、ちょっと怖いからしないだろうなと思いますけど(笑)。

 この本は普通の恋愛小説を読んでいる方にもぜひ読んでみていただきたいし、新しい恋愛の形だとか、そういうものを求めている人にもぜひ読んでいただきたいなと思います。ハラハラドキドキと進んでいく展開を味わっていただければ嬉しいです!

インタビュー・文 / 大窪 由香

撮影 / 田里 弐裸衣

撮影場所 / タワーレコード渋谷店

[美丘]

命の大切さも分かるし、生き方や人生の考え方

すべてが勉強になる作品だなと思います

 この「美丘」がテレビドラマ化されて、そのドラマがすごい好きだったので、この原作を読んだんです。世界観が独特だなと思って、それから好きになって石田衣良さんの作品を全部買いました。

 この本は、主人公の美丘が不治の病におかされてしまっていて、一度くじけそうになったりいろいろとあるんですけど、そこで太一と出会って、めげずに残りの時間を楽しく生きなきゃなって気がつくんです。そこから二人で力を合わせて美丘の最後の日まで生き抜くんですけど、その様子にいろんなことを考えさせられました。現代社会に悩みを抱えることも多いけど頑張って生きている人もいるし、同じ現代に生きていて、考え方次第でこんなふうに変われるんだなって勉強になったし、命の大切さも分かるし、生き方や人生の考え方すべてが勉強になる作品だなと思います。

 ドラマでは吉高由里子さんが演じる美丘のイメージがすごく強くて、大好きな吉高さんの演技にどんどん引き込まれてどんどん物語に入っていった感じだったんですけど、本では、細かい心情だったりとかがより鮮明に入ってきて面白かったです。私は読むのが比較的遅くて、理解できるまで何回も読んだりするタイプなんですけど、だからこそじっくりと感じることができました。

 もしも自分が余命宣告されたらどうするだろうって、やっぱり考えましたね。確かに余命宣告されたら、最初の美丘のように生きてるのが嫌になるだろうなって思いました。どんどん体の自由もきかなくなってくるし、大好きな人の名前も忘れていって、自分はもう死ぬんだって分かる状態になっても、生きてることって素晴らしいから前を見なきゃいけないってそう思えるってすごいなと思う。私もおじいちゃんが亡くなった時に、余命宣告を受けるってこんなにも辛いことなんだなって実感したので、改めて美丘ってすごいなと思いました。

 今、現実に希望をもてなかったりとか、何かのきっかけで悩んでいたりだとか、下を向きそうになったらこの作品を読んで、命の大切さや生きてることの素晴らしさ、美丘が本当に生きてることって大事なんだって思ったその思いとかを感じて、前向きに生活していってほしいなって思います。


佐藤 詩織

SHIORI SATO

生年月日:1996年11月16日

星座:さそり座

出身地:東京

血液型:A型

12月7日(水)タワーレコード渋谷店にて

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